YOSHITOKU

真鍮廃材を利用して新しいプロダクトを生み出すことは、0の状態から作り出すこととはまた別のプロセスで、様々な制約の中、じっくりと向き合い形へと落とし込んでいく必要性がありました。

そこには、普段担っているOEM製造では感じることのない難しさがありました。真鍮廃材のもつ「個性」をなるべくそのままに生かしながら、「美しさと豊かさ」を与えるためには、日本人である職人の繊細な技術、高い人間力が必須となります。

人々が時間をかけ繋げてきた「日本のものづくり」「made in JAPAN」。

YOSHITOKUのプロダクトは人の手を必要とする手作業から生み出されます。人の手仕事には人間の器量と誇りと責任を伴います。

職人の手に宿る信頼と仕事に対する真摯な姿勢は機械には無い『人の心』と繋がっています。その心をYOSHITOKUを通して、皆様の元へとお届けしたいのです。伝統工芸品ではなく、芸術品、美術品、現代アートでも無ければ、多機能・利便品・貴重品でもない私たちが作る「無名の何か」は「YOSHITOKU」というブランドの名前を背負って、歩きはじめました。

生まれたばかりのこのブランドからは、廃材として名もなき者たちの自己表現として、人に通じるであろう自分らしさや自己存在意義を感じ、時には、情熱を注ぎ職人が真摯な態度をもって作られたからこそ得られる豊かさ、何気ない日常の中、美しさに触れることで感じる「何か」。また時には人間が積み上げ努力をしたその跡から生み出される凛とした緊張感とラグジュアリー感。

そんな人とモノが織り成す背景を想像しながら、これから成長をしていきたいと思います。

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